ねぇ、聞いて。
でも、今の私にドキドキや恥ずかしい何て気持ちはない。
ペシッ
太陽の手を振り払って一歩下がった。
「助けなんていらない。」
私は気がつくと冷たい言葉を投げつけていた。
こんなこと言いたかったんじゃない。
ほんとは、笑って『ありがとう』って言いたいよ。
元気のない太陽に負担をかけたくないの。
私なんか助けてないで
太陽みたいな笑顔を見せてよ。
「太陽ー。飲み物買って来…魅音ちゃん?」
そう言って歩いてきたのはくまさんだった。
「魅音ちゃん大丈夫なの?」
そう言って後ろから来たのはしんちゃん。
2人は泣いている私の顔と
悲しい顔をする太陽の顔を交互に見て察したようだった。
「魅音ちゃん、太陽は「いや、聞きたくない、そんなの知らない!!」」
私はしんちゃんの言葉を遮って耳を抑えて叫んだ。
今の私はどんな風に映ってるんだろう。
涙がたくさん流れているのは分かってる。
私はそこから走って病室に戻った。