ねぇ、聞いて。
目が覚めると隣にママがいた。
「あ、魅音 大丈夫?41度の高熱が出たそうよ。」
心配そうな顔をして私を見るママ。
「魅音…泣いたの?」
赤くなった目を見てママがそう言ったから
「違うよ、大丈夫だよ。」
笑顔でそう言った。
ママが水を買いに病室を出たとき
ちょうど看護師さんが点滴を変えに部屋に入ってきた。
「魅音ちゃん、具合はどう?少しマシになった?」
点滴を取り替えながら聞いてくる看護師さんにコクコクと頷いた。
「高熱が出たから熱が下がるまで入院してもらいます。
熱が下がったら3日で退院できるから。
あ、私は魅音ちゃんの担当の看護師
三浦 紗緒(みうら さおり)です
退院するまでよろしくね!!」
と首にかけたネームプレートを見せながら笑顔で言ってくれた。
年齢は23って書いてあった。
キリッとした大きい目で美人な看護師さんだった。