ねぇ、聞いて。
紗緒ちゃんが出て行ってすぐにママが帰ってきた。
携帯を見ると、すごい数の着信履歴。
やまっち
海夏ちゃん
流莉
梨咲
ママ
さっちゃん(学校の先生)
その中でもダントツ多かったのが
愛美だった。
わわ、水野家3人とも…
申し訳ない…
私は一人一人にメールで伝えた。
その途端携帯が鳴った
「も、もしも『もしもしじゃないわよ!!!!!』」
電話口から大声が聞こえて携帯を耳から遠ざける。
もちろん相手は愛美で
『あんたねぇ、どれだけ心配したと思ってんの!!
もう、誰に聞いても知ってる人いないし』
としばらくお説教された。
「本当にごめんなさい。」
『それで、入院ってどういうこと?もしかしてどっか悪いの?』
心配そうに聞いてくる愛美。
「違うよ、ただの風邪!41度も出てびっくりしたよー」
『え?あの魅音が41度!?』
「私が1番信じられないよ!熱なんか出たことないぐらいなのに」
と笑いながら喋っていた。
『明日 お見舞いに行くから。安静にしといてよ!』
と念を押された。
私は大人しく寝ることにした。