ねぇ、聞いて。





次の日、私は呆然と窓の外を眺めていた。


青い空 。

所々に散りばめられた白い雲。

それから1番存在感の強い眩しい太陽。


その瞬間頭に浮かんだのは

もちろん太陽だった。




ガラッ



「お邪魔しまーーす!!!」

とテンションの高い声が聞こえた方を見ると

愛美、流莉、梨咲だった。


「病院なんだから静かにして」と怒られている流莉を見て今の声が流莉の物だと確信した。




「はい!病室も可愛く!愛美に聞いたら魅音は向日葵が好きだって教えてくれたから買ってきたよ!」



と向日葵の花束を見せながら流莉が元気に言った。







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