ねぇ、聞いて。



そのままベットの隣のイスに腰掛けた。


「魅音…俺「聞きたくない。何も言わないで。」」


私は弱い。

いつも逃げてばっかりで…


顔をそむける。


「魅音…聞いてくれ。」

「…」


何も言わない私。

「逃げんじゃねぇよ!

俺だって逃げたい、逃げれるもんなら…


でも逃げたって現実は変わんねぇんだよ。」


初めて大声を出した太陽を見た。


気づけば私の目から涙が流れた。

「わりぃ。」


「違うの。太陽のせいじゃない。」


こんな時なのに私の頭の中にはメロディーがふつふつと沸き上がってきて


静かで水のように流れる綺麗なメロディーとそのメロディーに乗る歌詞が頭の中に広がった。

















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