ねぇ、聞いて。
次の日、私は体調がまた悪化して一日中寝込んだ。
ガラッ
「魅音ちゃん、大丈夫?」
「紗緒ちゃん…」
心配そうに眉毛を下げて顔をのぞき込む紗緒ちゃん。
「おかしいわね… インフルエンザでもないし… 点滴変えるね。」
今は38.8度。
身体がだるい。
そう言えば、私 太陽にブレザー返すの忘れてた…
紗緒ちゃんは点滴を変えて出ていった。
窓から見える空は今日も綺麗な青色だった。
太陽の前を1羽の鳥の影が横切った。
「私、いつ退院できるんだろ…」