ねぇ、聞いて。
「わっ!」私は咄嗟に太陽に抱きついた。
「ちょっと太陽!前から思ってたんだけどスピード落としてもっと安全運転してよ!!」
恥ずかしさのあまりそう言って誤魔化そうとする私に
「こうでもしねぇとお前ちゃんと持っとかねぇだろ」
太陽はしれっと言った。
その一言で私の心臓がドキドキしてること太陽は知らないんだろうな。
6月に入り梅雨入りしたはずの空は今日も綺麗な青空だった。
ねぇ、太陽
私、分かったよ。
こんなにちょっとした事でドキドキしたり
可愛いメロディーが浮かんできたり
悲しい太陽を見て守りたいって
私が守るんだって思ったり、
ずっと一緒に笑っていたいって思ったり…
この気持ちを『恋』って呼ぶんじゃないのかな。