ねぇ、聞いて。
なんか私みたいだな…
そう思った。
私の太陽は『五十嵐 太陽』
私はいつも五十嵐 太陽って言う太陽を見つめる向日葵なんだ。
「きゃ!」
いきなり後ろから手をグイッとひかれ倒れ込んだのは太陽の腕の中だった。
「太陽?」
しっかり背中には太陽の腕が回っていた。
「俺さ、お前が横で笑っててくれたらとりあえず幸せだわ。
自分が病気だってこと忘れてとことん本気で笑える。」
太陽の言葉はスっと私の中に届いた。
太陽の背中に腕を回した。
太陽の抱きしめる力が強くなった。
「俺、魅音が好きだ。」