白黒のぬくもり
オバサンも最初は警戒心が強いから一週間くらいはケージの中で飼って下さいって言ってたしなぁ

仕方ないかなぁ

でも可愛いから触りたいなぁ、きっとふかふかなんだろうなぁ…

もう一度ケージの中に手を突っ込むがもそもそと奥にいってしまい、胴のあたりを撫でるのが精一杯だった。

仕方なく私は家にあった小皿にお水と、オバサンが置いていったキャットフードを入れ、アルトの丸まっているケージの隅に置いた。
ケージは少し開けておく。出てくるかもしんないしね

しかしアルトは一向に出てくる気配はない。
ちらっと見るとおそるおそる水を飲んで、また隅っこに行ってしまう。

「気長に待とう…」そう決めて、晩ご飯に焼きそばを作った。
食べながら先日借りてきたゾンビもののDVDを見る。
ストーリーも後半というあたりでガタッとケージのほうで音がした。

見るとケージから20センチくらい離れたところに、こっちを向いてアルトが座っていた。

「アルト!もう出てこれるの?」話しかけると驚いたのか少し後退りする。
あんまり話しかけないほうがいいのかな?

アルトを気にかけないようにしてDVDをみていると左足にふにゃぁとした感覚があった。
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