白黒のぬくもり
タオルを巻いたまま部屋隅の、キティちゃんの小さなクリア収納ボックスを引っ張りだす。

3段重ねのそれには1.2段が下着、一番下の段にはパジャマや部屋着が入れてある。
2段目は普段用の下着。
まぁ寝る時用といって過言じゃない、そこから手探りで適当なパンツを取り出した。

「やる気あんのか?!」というくらいよれたパンツが取れた。
まぁ寝るだけだ、何でもいい。
私はタオルを外すとそのパンツを履いて、今度は3段目から適当なパジャマを探す。

いつだったか誰かに海外の土産物でもらったXLくらいの、私からはまったくもって規格外のTシャツがでてきた。
まぁ、センス0の代物。
パジャマとして着ているだけでも、プレゼントした奴は感謝して欲しい。

XLだと私には随分大きいので袖は肘下のあたりまで、丈は膝が隠れるくらいまでという、かなりなビッグサイズ。
下にショートパンツ等も履く必要性もないので、これ一枚で充分。
デザインはともあれ、寝る時、ゴロゴロするには、なかなか重宝するものであった。

一通り済ませ、ソファーに座って髪を拭きながら先程買ってきたスポーツドリンクを一口二口飲み、小さなTVに電源を入れる。

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