Secret Mission
「んあ……。」
瑞稀が目を覚ましたのは、午後1時だった。
寝ぼけた目で時間を確認してた瑞稀は時間に驚愕してガバッとベットから起き上がる。
「マスター!なんで起こしてくれなかったのさ!」
・・・・・
そう、寝室の扉を開き叫ぶが返事は帰ってこない。
「…あ、そっか。
今は一人暮らしみたいなもんか…。」
頭を掻きながら、シャワーを浴びようと替えの服を持って風呂に向かう。
―――どうせ水道代ないんだし少し、ゆっくり入るか…。
ふと、そう思った瑞稀は浴槽にお湯を入れる為、蛇口をひねる。
水が溜まるまでご飯を食べようと思ったが。
「冷蔵庫の中空っぽだよなぁ…。」
そう思ったが、一応調べようと冷蔵庫を開ける。
すると、中にはハムと卵とマーガリンと食パンが入っていた。
「…お見通しかよ。」
苦笑しながら使う分を取り出したとき、ヒラリと紙が落ちてしまった。
「……?」
なんだろう、そう思い紙を開くと、少し達筆な字で
『どうせ、ご飯なんて用意してないんだろ、用意しておいた。
だが、俺は料理出来ないから自分で作れ。』
と、書いてあった。
「はは…ありがとうございます。」
本人がここに居ないため聞こえてないが、ポツリと一言呟いておく。