光の少女Ⅳ【神魔界編】
第1部 広がる戦火
第1章 神界
1
光が収まり、花音は眩しさから閉じていた目を開ける。
そこには、見たことのない風景があった。
「ここは・・・?」
「神界だ」
呟いた声が聞こえたのか、千歳が返してくる。
その時、紅牙と蒼牙の声が聞こえてきた。
「黄兄!?黄兄がいない!」
「さっきまで一緒にいたのに!」
その言葉に、花音は仲間達の姿を確認する。
二人が言うように黄牙の姿はない。
だが、いないのは彼だけでなく、二人の風夜と沙羅、朔耶の姿もなかった。
「風夜達は?」
呟くと、花音達を連れてきた軍人の男がフンッと鼻を鳴らした。
「ここは神界なのだぞ。敵である魔族を連れてくる訳がないだろう」
「てことは、俺達の世界に残ってるってことか」
確認するように夜天が言う。
それに僅かにだが頷いた男に、花音はほっと息をつく。
仲間として受け入れてもらえないのは少し寂しい気もしたが、別の場所に飛ばされてしまった訳ではないということがわかり、安心できた。
光が収まり、花音は眩しさから閉じていた目を開ける。
そこには、見たことのない風景があった。
「ここは・・・?」
「神界だ」
呟いた声が聞こえたのか、千歳が返してくる。
その時、紅牙と蒼牙の声が聞こえてきた。
「黄兄!?黄兄がいない!」
「さっきまで一緒にいたのに!」
その言葉に、花音は仲間達の姿を確認する。
二人が言うように黄牙の姿はない。
だが、いないのは彼だけでなく、二人の風夜と沙羅、朔耶の姿もなかった。
「風夜達は?」
呟くと、花音達を連れてきた軍人の男がフンッと鼻を鳴らした。
「ここは神界なのだぞ。敵である魔族を連れてくる訳がないだろう」
「てことは、俺達の世界に残ってるってことか」
確認するように夜天が言う。
それに僅かにだが頷いた男に、花音はほっと息をつく。
仲間として受け入れてもらえないのは少し寂しい気もしたが、別の場所に飛ばされてしまった訳ではないということがわかり、安心できた。
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