光の少女Ⅳ【神魔界編】
「あ、やっと来た!」
花音と神麗が最後だったらしく、瑠璃が飛んでくる。
「遅いよ、二人共!皆、揃ってるんだからね!」
「ごめんね」
「・・・とにかく、これで揃ったか」
ぷりぷりと怒っている瑠璃に謝る花音を見ながら、神蘭が言う。
「で、どうするんだ?」
「それなんだが、兵器は全部で三つ。離れた場所にある訳でもないが、同じ場所でもない」
「ということは・・・」
「そう。我々も、三つに分かれるということだ」
呟いた空夜に紫狼がそう返す。
「その三ヶ所には、私と風夜、紫狼が案内するわ」
と、沙羅が言う。
「で、残りはどう決めるんだ?」
「瑠璃」
「はーい」
紫影の問いに、沙羅が何故か瑠璃を呼ぶ。
すると、何処からか箱を持って飛んで来た。
「はい、引いて」
箱を差し出され、花音はあまりの準備の良さに思わず目を丸くした。