光の少女Ⅳ【神魔界編】
2

「ねぇ。よかったの?一人置いてきて・・・」


闘牙のいる場所から離れたところで琴音が言う。


「・・・・・・」

「いいんだよ。俺達、魔族の力を借りたくないだけだろうからな」


無言で進んでいく風夜の代わりに、風牙が答える。


「でも」

「まぁ、いいんじゃない?彼処で待ち伏せしていたのも、兵器が壊されるのを阻止するためなんだろうし」

「そうだな。壊してしまえば、引き上げるんじゃないか」


それでも何と無く不安で振り返っていた花音は、紫姫と紫影に言われる。

封魔のことは気にはなったが、今は兵器を壊すことに集中することにした。
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