光の少女Ⅳ【神魔界編】
「・・・一体、どうすればいいんだろう?」
連れて来られ、入れられた地下牢で花音は呟く。
花音にとっては、風夜と夜天は勿論、神蘭達や沙羅達も仲間なのだ。
どちらかを選び、どちらかを見捨てることなどできない。
「見つかったのが、風夜か夜天ならよかったんだろうけどな」
ぼそりと呟いた光輝の声に、花音も内心で賛同する。
(確かに、その二人ならもっときちんと話を聞いてくれたかもしれない。どうしたらいいか、相談も出来たはずなのに)
そう思っても、実際に見つかったのは紫狼だったのだから仕方ない。
だが、このままでいるわけにはいかなかった。