光の少女Ⅳ【神魔界編】
足音は二つ。それに一瞬警戒したが、姿が見えた足音の主達にすぐに解く。


「凍矢くん!刹那くん!」

「二人共、無事だったか?」


花音と光輝の姿を見て、凍矢と刹那がホッと息をつく。


「それで、そっちは上手くいったのか?」

「ああ、無事に終わった」

「神族にも気付かれなかったみたいだしな」

「何の話だ?」


紫影、凍矢、刹那の話に、光輝が聞く。


「そういえば、二人は何してたの?」

「ああ。風夜達をここから逃がしてた。刹那の力でな」

「人数が人数だから、時間は掛かったけど、この街から遠く離れたところにいる」

「それじゃあ・・・」


花音が呟くと、刹那は頷く。


「今、この街にいるのは俺達と、ここを攻撃しようとしている神族達だけだ」


その言葉に光輝と顔を見合わせる。

そして、ほっとして気を抜いた時、神麗から渡されていたカプセルの入った瓶を落としてしまった。
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