光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
地下牢から地上へと続く階段を上ったところで、花音達は足を止める。
屋敷の中では、神族の兵士達が慌ただしく動いていて、風夜達のことを探しているようだった。
「おい、いたか?」
声がして、そこに封魔が現れる。
「駄目です。何処にも、一人の魔族も見当たりません」
「どういうことだ?こっちの計画が漏れたってことか」
そこまで呟いて、花音達の気配に気付いたのか、封魔の視線が向く。
その瞬間、彼が難しい表情をしたのがわかった。
「それで、お前達が情報を漏らしたわけではないと?」
紫狼の屋敷に集まってきた神界軍。その中心にいる総長が低い声で問いかけてきたのに、花音は頷く。
「・・・はい。紫狼さん達は、何が起きようとしているのか感ずいているようでした」
「本当に俺も姉上も何も言っていない。寧ろ、何も話さなかったことと、毒薬を持っていたことで神族の協力者だと思われて、地下牢に入れられたんだからな」
光輝が不機嫌そうに言う。
それを聞いた総長は、花音と光輝に疑うような視線を向けてきたが、嘘はついていないと判断したのか、今度は星夢と刹那を見た。
地下牢から地上へと続く階段を上ったところで、花音達は足を止める。
屋敷の中では、神族の兵士達が慌ただしく動いていて、風夜達のことを探しているようだった。
「おい、いたか?」
声がして、そこに封魔が現れる。
「駄目です。何処にも、一人の魔族も見当たりません」
「どういうことだ?こっちの計画が漏れたってことか」
そこまで呟いて、花音達の気配に気付いたのか、封魔の視線が向く。
その瞬間、彼が難しい表情をしたのがわかった。
「それで、お前達が情報を漏らしたわけではないと?」
紫狼の屋敷に集まってきた神界軍。その中心にいる総長が低い声で問いかけてきたのに、花音は頷く。
「・・・はい。紫狼さん達は、何が起きようとしているのか感ずいているようでした」
「本当に俺も姉上も何も言っていない。寧ろ、何も話さなかったことと、毒薬を持っていたことで神族の協力者だと思われて、地下牢に入れられたんだからな」
光輝が不機嫌そうに言う。
それを聞いた総長は、花音と光輝に疑うような視線を向けてきたが、嘘はついていないと判断したのか、今度は星夢と刹那を見た。