光の少女Ⅳ【神魔界編】
2

「姉上!」

「貴方もよ」


そう言って、黒姫は光輝のことも閉じ込める。


「花音!光輝!」

「ちょっと!二人をどうするつもりよ!」

「ふふ、言ったでしょ?興味深いことがあるから、確かめるのよ」


声を上げた刹那と琴音に黒姫はそう返す。


「それに、貴方達の状況も変わっていないのよ。人の心配より、自分達の心配をしたら?」


その言葉と共に新たに伸びた枝が鋭くなり、凍矢達の首に当てられる。

それを確認した後で、黒姫は封魔達を見た。


「これでわかったかしら?動けるのは貴方達だけ。まさか、貴方達だけで、パワーアップした闇王の相手をしながら、そこの動けない奴等を守り、この二人を助けられるとでも思ってるの?それにね・・・」


黒姫が言った時、異空間の中から何かがぞろぞろと飛び出してきた。

それらは魔族の軍のようで、あっという間に花音と光輝の閉じ込められている球体を取り囲んでしまった。
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