光の少女Ⅳ【神魔界編】
「おいっ、まさか!」
「ちょっ、待てって!」
それを見て、理由はわからないが、龍牙と白夜が止めようとする。
それを不思議に思いながら見ていると、神麗が封魔を見据えて口を開いた。
「・・・いいの?」
「・・・ああ」
「・・・今の限度時間は?」
「ぎりぎり一時間位だ」
「そう・・・」
そこまで言って、神麗は不意にニコリと笑う。
「それなら、もしもの時には龍ちゃんと夜ちゃんに頑張ってもらうしかないわね」
「「は?」」
「・・・悪いな。もしもの時は、頼むよ」
そう言い腕輪を外した封魔が、それを放り投げる。
「っと、ったく・・・。ああなると、こっちの意見を聞きやしないんだからな」
その腕輪を受け止めた白夜が呟いた時、広がっていた魔力とは違う力が跳ね上がったような気がした。
そのことを感じ取ったのか、闇牙の視線が封魔に向けられる。
かと思うと二人の姿が消え、その直後、二つの強大な力が正面からぶつかり合った。