光の少女Ⅳ【神魔界編】

ドガアアアン


物凄い音と共に、封魔と闇牙が離れる。


「あと二十分か・・・」

「お前ら、動けるか?」


時間が迫ってきたところで、龍牙と白夜が確認してきて、花音達は頷く。


「五分前には、これをつけてしまいたい。時間を過ぎれば、それだけ負担が大きくなるからな」

「それに、理性が消えてからじゃ、一苦労だからな」


龍牙と白夜の話を聞きながら、花音は弓を握り締める。

封魔を元に戻せば、闇王の相手をしなければならなくなる。

だが、二人の攻防についていけないせいで、闇王がどれだけのダメージをうけているのかがわからない。

そんなことを考えていると、再び強大なエネルギーがぶつかり合って、花音は慌てて身を低くする。

どうやら今の爆発は、封魔と闇王がお互いを吹っ飛ばしていたらしく、地に落ちた背が滑っていくのがわかった。


「・・・時間だ」


龍牙が呟いたと同時に、白夜が姿を消す。

そのすぐ後、白夜が封魔の近くに現れ、腕輪をつけたのが見えた。
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