光の少女Ⅳ【神魔界編】
白夜に何か言った後、封魔がぐったりと彼に身体を預ける。
「心配ない。いつもあの状態の後は、酷く疲れるみたいだからな。
・・・それよりも」
龍牙が言って、闇王が落ちた辺りに視線を移す。
「そうだ。まだ」
闇王を倒したわけではないと、花音もまだ見えないその姿を探す。
すると、ゆっくりと身体を起こす姿が見えた。
その姿は封魔との攻防で酷く傷付き、力も先程に比べるとだいぶ消耗しているようだった。