光の少女Ⅳ【神魔界編】
「・・・」
同時刻、暗い城の中で水晶で様子を見ている黒姫の姿があった。
水晶には力を使い果たした闇王が倒される様子が映っている。
「・・・闇王もやられたのね。折角私が力を上げたのに。まあ、仕方ないかしら。窮姫や闘牙と違って、今一あってなかったみたいだし」
そこまで言って、ある場所へと視線を動かす。
其処には、ぐったりとしたまま身動きしない聖羅の姿があった。
「・・・黒姫様」
その時、声を掛けられ、黒姫は視線を動かす。
そこには闘牙が跪いていた。
「・・・何かしら?」
「次は私にお任せいただけませんか?」
「いいわよ。いきなさい」
「・・・」
許可したものの、動かない闘牙に訝しげな視線を向ける。
「闘牙?」
「黒姫様、もう一つお願いがございます」
そう言った闘牙の話を聞いた黒姫は、ニヤリと笑った。