光の少女Ⅳ【神魔界編】

封魔との戦いで消耗していた闇王を倒した花音達は、そこで休息をとっていた。


「・・・成る程な。だから、その三人しかいなかった訳か」


聖羅が捕らわれ、神蘭達が追っていったのは風夜達が合流してくる前のことだった為、そのことを話すと、風夜が納得するように呟いた。


「・・・正直、今神蘭達の気配を追っても上手くいかない。だが、お前達なら心当たりがあるんじゃないのか?」


龍牙の言葉に風夜と紫狼が視線を交わす。


「知ってるんだな?」


その様子を見た白夜が言い、風夜は頷く。


「ああ。知っている。だが、そこは・・・」

「・・・俺達みたいな反勢力や普通の魔族は近付けない。黒姫やその側近、一部の許可された魔族しか近付くことを許されていない場所。俺達ですら、詳しい情報は持っていない」


風夜の後を引き継ぐように紫狼が、視線は外したままだったがそう答えた。
< 143 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop