光の少女Ⅳ【神魔界編】
「じゃあ、聖羅さんはそこに連れていかれたんだね。じゃあ、そこに行けば」
「いや・・・」
否定の声を上げた紫狼に視線が集まる。
「言っただろう?情報がないって。確かに場所はある程度見当がついているが、行く方法がない」
「どういうこと?」
「奴等の城はまた違う空間にある。刹那の力を使えば可能だろうが、その空間の場所をはっきりと限定できなければ、無駄足になる確率の方が高い」
「確かに、これだけ多いと俺もそうそう飛ばせないしな」
「今の状態じゃ、下手には動けないってことね」
刹那本人の言葉に、琴音が溜息をつく。
「そうね。向こうの出方を待つしかないわ。焦ってもしかたないもの」
そう言って、神麗は封魔、龍牙、白夜に苦笑してみせた。