光の少女Ⅳ【神魔界編】
「って、またこのパターンかよ!?」
「案ずるな。お前達に手は出さん。・・・今はまだな」
拘束され、身動きとれない光輝に闘牙が返す。
その意味がよくわからなかったが、周りの様子を見回して、封魔だけが拘束されていないのに気付いた。
「・・・一体、何が目的なんだ?」
「決まってるだろ。私は」
そこまで言った闘牙の姿が消える。
次の瞬間、大剣と剣が激しくぶつかり合った。
「・・・俺は、強い奴と戦うのが好きでなぁ、本気で殺し合いがしたいのさ!」
「ぐぅっ!」
力負けしたらしい封魔が、一度距離をとる。
「さぁ、この二日前のようにそれを外してみろ!全力で来い!」
「二日前?・・・龍牙、白夜!どういうことだ!?」
笑みを浮かべ、挑発する闘牙の言葉に、神蘭が声を荒げた。
「・・・外したんだよ。そいつの言う通り、一昨日な」
「時間は!?」
「ぎりぎり一時間だ」
「それじゃあ、まだ回復しきっていないじゃないか!」
龍牙と白夜の答えに、神蘭が今度は封魔の方を見た。