光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
迫ってくる魔力弾に向かって、風夜が地を蹴る。
それと同時に彼の身体の周りを薄い膜のようなものが包んだような気もしたが、それ以上は何かをすることもなく、そのまま突っ込んでいく。
「ふ、何をするかと思えば、馬鹿正直に突っ込んでくるだけとはな」
言った闘牙が魔力弾を風夜に向けて、更に数発放ち、それらは全て彼に命中し、爆発を起こす。
「ふん、口程にもなっ・・・!?」
笑みを浮かべていた闘牙が不意に目を見開く。
その直後、彼は爆発の中から無傷で飛び出してきた風夜に、殴り飛ばされていた。
「お前っ、あんな中突っ込んで、何ともないのかよ!?」
思わずといったように少し大きな声が出てしまったらしい光輝に、風夜が振り返り答える。
「ああ。俺が持つ二つの能力の応用だ。パワーアップした奴に俺が致命傷を与えるのは難しいが、これであいつの方も俺に決定打を与える事は出来ない」
そう言って、今度は封魔に視線を移す。
「彼奴の攻撃は、俺が止めてやる。だが、正直まだあまり慣れてなくて、俺もこれは凄く疲れるんだ。お前も体力はあまり残ってないだろ?早めに終わらせるぞ」
「・・・ああ。言われなくても、そのつもりだ」
封魔は素っ気なくそう返したが、口元に僅かに笑みを浮かべているのが花音に見えた。
迫ってくる魔力弾に向かって、風夜が地を蹴る。
それと同時に彼の身体の周りを薄い膜のようなものが包んだような気もしたが、それ以上は何かをすることもなく、そのまま突っ込んでいく。
「ふ、何をするかと思えば、馬鹿正直に突っ込んでくるだけとはな」
言った闘牙が魔力弾を風夜に向けて、更に数発放ち、それらは全て彼に命中し、爆発を起こす。
「ふん、口程にもなっ・・・!?」
笑みを浮かべていた闘牙が不意に目を見開く。
その直後、彼は爆発の中から無傷で飛び出してきた風夜に、殴り飛ばされていた。
「お前っ、あんな中突っ込んで、何ともないのかよ!?」
思わずといったように少し大きな声が出てしまったらしい光輝に、風夜が振り返り答える。
「ああ。俺が持つ二つの能力の応用だ。パワーアップした奴に俺が致命傷を与えるのは難しいが、これであいつの方も俺に決定打を与える事は出来ない」
そう言って、今度は封魔に視線を移す。
「彼奴の攻撃は、俺が止めてやる。だが、正直まだあまり慣れてなくて、俺もこれは凄く疲れるんだ。お前も体力はあまり残ってないだろ?早めに終わらせるぞ」
「・・・ああ。言われなくても、そのつもりだ」
封魔は素っ気なくそう返したが、口元に僅かに笑みを浮かべているのが花音に見えた。