光の少女Ⅳ【神魔界編】
「・・・これで、・・・終わりだっ!」
「ぐああああっ!」
反応が遅れた闘牙に、至近距離から溜めていた力を放出する。
それをなす術もなく受けた闘牙の断末魔の声が響き渡り、声が聞こえなくなった時には耐えきれなかった身体が消し飛んでしまったのか、闘牙の姿はなくなっていた。
「・・・はぁ、はぁ・・・」
それとほぼ同時に肩を大きく上下させていた封魔の身体が傾いたかと思うと、その場へ倒れ込む。
「封魔・・・!」
それを見て駆け寄った神蘭が、様子を見た後でホッと息をついた。
「・・・寝てる」
「まぁ、最初から消耗した状態だったしな」
「とっくに限界は越えてたんだ。仕方ないだろ」
後から近付いていった鈴麗が呟き、龍牙と白夜も肩を竦める。
その時、空間が歪んだ気がした。
「やっと来たか」
それに風夜が呟いたのと同時に現れたのは、少し疲れたような表情をした刹那だった。