光の少女Ⅳ【神魔界編】
「!どうした?」
視線に気付いた神蘭が聞いてくる。
「あ、うん。今は大丈夫そうだなって・・・。あの世界にいた時、少し取り乱していたみたいだから」
「・・・驚いたか?」
「うん。あんな神蘭さん、見たことなかったし。口調も変わってたしね」
花音がそう返すと、神蘭は「ふふ」と笑った。
「私だって、最初からこんな口調だったわけじゃないさ。・・・こう話し始めたのは、闘神になってからだ」
「そうなんだ」
「それと、取り乱したのは・・・、どうも私の中で封魔は少し特別らしくてな。偶に、どうしても感情的になってしまう。・・・昔の名残りかもしれないがな」
「?」
神蘭のその言葉に花音が首を傾げると、神蘭は昔を思い出すような表情で話し始めた。