光の少女Ⅳ【神魔界編】
「っ・・・!」
聖羅の代わりに、短剣に腕を切りつけられる。
その痛みを感じた直後、身体が急激に熱くなり、自分の中で何かが押さえつけられたような感覚の後、身体に激痛が走った。
「・・・・つぅ・・・、あ・・・・!」
息をするのも辛くなってきて、立っていられなくなる。
意識が薄れてくるのに耐えていると、再び少年が聖羅を襲おうとする。
だが、その前に少年に向かって雷が落ち、それに打たれた少年の背後に闘牙を振り切ったらしい封魔が現れる。
彼が少年を地へ叩き付け、押さえ込むのを見たのを最後に花音の意識は消えた。