光の少女Ⅳ【神魔界編】
2

「はぁ・・・」



総長と副総長が出ていってから、思わず溜め息をつく。


(何だろ?薬がきれてきたのかな?さっきより、身体が・・・)


痛みが増し、息苦しさの増してきた身体に、車椅子の背もたれに寄り掛かる。


「姉上?」

「気分悪いの?」

「ううん・・・、大丈夫だよ・・・」

「って言っても、さっきより具合悪そうだけど?」


美咲に聞かれ答えたものの、紫姫にすぐそう返され、苦笑した。


「本当、大丈夫だよ」

「だから、そう見えないんだって」


花音が繰り返すと、溜め息混じりに琴音が言った。


「とりあえず、また薬を・・・」

「いや、いい」

「はい?」


軍医の言葉を光輝が遮る。


「どうせ一時的に症状を抑える為だけの薬だろ?それなら、必要ない」

「そうだな。そんなのただの気休めにしかならないんだろ」

「ちょ、二人共!」


光輝と夜天の言葉に、花音は声を上げる。

すると、聖羅がすまなそうな表情をした。
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