光の少女Ⅳ【神魔界編】
風夜が取り出した瓶の中には、何とも言えないような色をした液体が入っていた。


「そ、それって・・・」

「神麗から言われて、取ってきた薬草を煎じたものだ」

「や、やっぱり・・・」


それが自分の為のものだと知り、花音は苦笑する。


「ほら、折角取ってきたんだ。早く飲めよ」

「う、うん」


促され、戸惑いながら受け取る。

蓋を開けると、強烈な臭いがして飲むのを躊躇したが、それでも覚悟を決めると一気に飲み干した。

「うぅ・・・、まずっ・・・」


飲み終えたところで、そう呟く。


「まぁ、良薬口に苦しって言うだろ。少し経てば効き目が出てくるはずだ。それまで休んでろ」

「うん。・・・風夜は?」


薬の副作用なのか、段々眠くなってくる。

それでもまだ話していたい気持ちもあって、そう聞いた。


「ああ、お前が目を覚ますまではいるさ。ちゃんと薬が効いたかも確かめないといけないしな」


その言葉を聞き、眠気に勝てなかった花音はゆっくりと目を閉じた。
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