光の少女Ⅳ【神魔界編】
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「・・・この塔は、五つの層に分かれている。下から、軍の様々な施設、神界軍本部、王族に連なる方々の住居、神子の住居、そして神帝の居られる場所だ。この内の、神界軍本部に用がある」
そう言い、中に入っていく。
「軍本部ね・・・。一体、何をさせるつもりなんだか。蘭ちゃん達は関与してないみたいだし」
「どうしてそう思うの?」
男と少し距離が開いた時、呟いた神麗を花音は見る。
「なんとなくよ。それに蘭ちゃん達なら、その三人に頼むでしょうから」
「おい!何してる!さっさと来い!」
神麗が千歳達を指しながら言った時、男の苛立ったような声が聞こえてきた。
塔の中に入ると、軍の本部に繋がっているという装置に乗せられ、上へ上っていく。
そして着いたのは、軍人達が行き交う広い通路が奥へと続いている場所だった。
「・・・この奥に、軍の総司令部がある。そこで総長がお待ちだ」
その言葉に、花音は思わず息をのむ。
風の国を取り戻す前、一度だけ会った時のことを思い出し、緊張せずにはいられない。
通路を擦れ違う軍人達の視線を感じながら、前を歩く男についていく。
男が止まったのは、大きくて丈夫そうな扉の前だった。
「・・・この塔は、五つの層に分かれている。下から、軍の様々な施設、神界軍本部、王族に連なる方々の住居、神子の住居、そして神帝の居られる場所だ。この内の、神界軍本部に用がある」
そう言い、中に入っていく。
「軍本部ね・・・。一体、何をさせるつもりなんだか。蘭ちゃん達は関与してないみたいだし」
「どうしてそう思うの?」
男と少し距離が開いた時、呟いた神麗を花音は見る。
「なんとなくよ。それに蘭ちゃん達なら、その三人に頼むでしょうから」
「おい!何してる!さっさと来い!」
神麗が千歳達を指しながら言った時、男の苛立ったような声が聞こえてきた。
塔の中に入ると、軍の本部に繋がっているという装置に乗せられ、上へ上っていく。
そして着いたのは、軍人達が行き交う広い通路が奥へと続いている場所だった。
「・・・この奥に、軍の総司令部がある。そこで総長がお待ちだ」
その言葉に、花音は思わず息をのむ。
風の国を取り戻す前、一度だけ会った時のことを思い出し、緊張せずにはいられない。
通路を擦れ違う軍人達の視線を感じながら、前を歩く男についていく。
男が止まったのは、大きくて丈夫そうな扉の前だった。