光の少女Ⅳ【神魔界編】

第5章 魔族の里

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風夜と別れ、封魔も部屋を出ていった後、花音は少し身体を動かしたくて、部屋を出た。

そのまま特に目的もなく歩いていると、窓から外を眺めている聖羅がいた。

近付いていくと、気配に気付いたらしい彼女が振り返った。


「花音!?もう大丈夫なの?」

「うん、大丈夫」

「・・・そう、よかった。・・・私のせいでごめんなさい」

「いいよ。それより、聞きたいことがあるの」


謝罪してきた聖羅に、首を横に振って答える。

それよりも、花音には気になっていることがあった。

「何かしら?」

「私が気を失った後、どうなったの?あの二人の男の子は?」


そう聞くと、聖羅は表情を消した。



「・・・あの子達は、二人共・・・死んだわ」

「えっ?」


聞き返すと、彼女は悲痛な面持ちになる。


「神族の子は、刺された傷が原因でね。まだ幼く力も弱かったから、毒に耐えきれなかったのね。悪いことをしたわ」

「魔族の子は?」


その言葉に、聖羅は悲痛な表情を一転させた。
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