光の少女Ⅳ【神魔界編】
「姉上ー!」

「おい、いたか?」

「いや、こっちにはいない」


その頃、中央塔の中では光輝、夜天、雷牙が花音を探していた。


「くそっ、一体何処に行ったんだ?」


そう光輝が言った時、幾つもの足音が聞こえてくる。


「花音がいないって、どういうことだ!?」


三人の所へ来るなり、神蘭が言う。


「どうもこうも、もう大丈夫だっていうから、会いに行ったらいないんだよ」

「風夜が帰ったのが16:45頃、その後、何処かへ行ったとしたら、そう遠くではないはずだ」


17時を少し過ぎている時刻を見て、封魔が言う。

そんな彼等の会話を聞いていた聖羅が、そっとその場を離れたことには誰も気付かなかった。
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