光の少女Ⅳ【神魔界編】



「あった!あれだよ!」


簡単に事情説明をしてから、花音は夜天、凍矢、紫影と共に里の中心に来ていた。

そこには何人もの魔族がいて、装置を守っている。


「・・・間違いなさそうだな」


呟きながら、凍矢と夜天、紫影が宝珠を取り出し、花音も弓に雷の珠をはめ込み準備する。


「・・・行こう」


そう声を掛けると、三人は頷いた。


「・・・!!お前らっ・・・」


一足先に飛び出した夜天と紫影に、魔族達が気付く。

だが、その時には二人は能力を発動させていて、魔族達の動きを封じていた。


「花音!」

「うん!」


夜天と紫影が動きを封じている魔族の間を、凍矢とすり抜けていく。


「くそっ!」

「この先には行かせん!」


中には二人の能力から逃れた魔族が立ち塞がったが、花音より先にいく凍矢によって、ある者は斬られ、ある者は氷付けにされていく。

凍矢が対応しきれない魔族達は、花音が放った雷の矢で動けなくなり、二人は装置へとたどり着いた。
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