光の少女Ⅳ【神魔界編】
彼女達は先程まで装置のせいで調子を狂わされていたからか、怪我を負っていた。
「・・・あの二人は、何処へ行った?」
花音を連れていった筈の梨亜と夜月がいないことに気付いたらしい神蘭が聞いてくる。
「それに、お前達、中央で待ってろって言ったはずだぞ」
此処にはいない筈の夜天達を見て言った封魔から、彼等は視線を逸らせる。
「お前ら、まさか・・・」
「あの二人をわざと逃がしたんじゃないだろうな」
「さぁ・・・。ただ俺達は、刹那の力で此処に来て・・・」
「其処にあった妙な装置を壊しただけだ」
疑いの目を向ける龍牙と白夜に、紫影と凍矢がそう返す。
そこで溜め息をついたのは、神蘭だった。
「・・・まあ、いい。とにかく、この件は中央に戻ってからにしよう」
「そうね。色々と話も長くなりそうだし、その装置も気になるわ」
神蘭と鈴麗が話している横にいる聖羅が、視線を向けてくる。
そんな彼女に気付かれないように花音は、刹那が預かってきた手紙を隠す。
何となくだが、今はまだこの手紙のことは秘密にして、神麗にだけ渡した方がいいと思った。
「・・・あの二人は、何処へ行った?」
花音を連れていった筈の梨亜と夜月がいないことに気付いたらしい神蘭が聞いてくる。
「それに、お前達、中央で待ってろって言ったはずだぞ」
此処にはいない筈の夜天達を見て言った封魔から、彼等は視線を逸らせる。
「お前ら、まさか・・・」
「あの二人をわざと逃がしたんじゃないだろうな」
「さぁ・・・。ただ俺達は、刹那の力で此処に来て・・・」
「其処にあった妙な装置を壊しただけだ」
疑いの目を向ける龍牙と白夜に、紫影と凍矢がそう返す。
そこで溜め息をついたのは、神蘭だった。
「・・・まあ、いい。とにかく、この件は中央に戻ってからにしよう」
「そうね。色々と話も長くなりそうだし、その装置も気になるわ」
神蘭と鈴麗が話している横にいる聖羅が、視線を向けてくる。
そんな彼女に気付かれないように花音は、刹那が預かってきた手紙を隠す。
何となくだが、今はまだこの手紙のことは秘密にして、神麗にだけ渡した方がいいと思った。