光の少女Ⅳ【神魔界編】
「・・・ここまで言えば気が付いたかもしれないけど、光の一族と闇の一族は、それぞれ神界と魔界を捨てた者達が作り上げた一族」
「「「・・・・・・」」」
改めて言われ、思わず無言になる。
花音が夜天と光輝の顔を窺うと、二人も今知ったばかりの真実に困惑しているように見えた。
花音自身も困惑していたが、そんな彼女達を見て、神麗は表情を和らげる。
「ふふ、そんな顔をしなくてもいいわよ。私は、神族と魔族が仲良くすることを悪いこととは思っていないもの。むしろ、逆よ」
「逆?」
神麗の言葉に、花音は首を傾げた。
「ええ、逆よ。勿論、今生きている二つの種族の人達が過去のことを知らないということもあるのでしょうけど、それなりに上手くやってきているのでしょう?」
「まぁな」
光輝が頷く。
「・・・神族と魔族は、自分達の力が決して相容れないものだと思ってる。どちらかの種族が滅びなければ、争いは終わらないってね」
「・・・うん。それは、聖羅さんも言ってた」
「でも、多少の力の変化はあれ、本質的には変わっていないはずのあなた達は仲良くやってる。・・・そこよ。本当なら、神族と魔族も手をとり、協力しあえるはず。あなた達や、私と沙羅さんみたいにね」
「・・・そうですね」
神麗の言葉に、花音はそれだけ返した。
「「「・・・・・・」」」
改めて言われ、思わず無言になる。
花音が夜天と光輝の顔を窺うと、二人も今知ったばかりの真実に困惑しているように見えた。
花音自身も困惑していたが、そんな彼女達を見て、神麗は表情を和らげる。
「ふふ、そんな顔をしなくてもいいわよ。私は、神族と魔族が仲良くすることを悪いこととは思っていないもの。むしろ、逆よ」
「逆?」
神麗の言葉に、花音は首を傾げた。
「ええ、逆よ。勿論、今生きている二つの種族の人達が過去のことを知らないということもあるのでしょうけど、それなりに上手くやってきているのでしょう?」
「まぁな」
光輝が頷く。
「・・・神族と魔族は、自分達の力が決して相容れないものだと思ってる。どちらかの種族が滅びなければ、争いは終わらないってね」
「・・・うん。それは、聖羅さんも言ってた」
「でも、多少の力の変化はあれ、本質的には変わっていないはずのあなた達は仲良くやってる。・・・そこよ。本当なら、神族と魔族も手をとり、協力しあえるはず。あなた達や、私と沙羅さんみたいにね」
「・・・そうですね」
神麗の言葉に、花音はそれだけ返した。