光の少女Ⅳ【神魔界編】
「その内の一つが、この間の装置ね」
鈴麗が呟く。
「それだけじゃない。奴等は、魔界からこの神界を攻撃するための兵器の準備を進めている。それが使われるのは、時間の問題。・・・いや、今この時、既に使えるようになっているかもしれない」
「それがどうした?そんなことで・・・」
「まぁ、威力を知らないなら何とでも言えるよな」
馬鹿馬鹿しいというような総長の言葉を遮り、黄牙が言う。
「その口振りだと、お前は知っているようだな」
「ああ、瑠璃に探ってきてもらった。その話だと、一撃で半径一kmは吹っ飛ばしたそうだ。防ごうと思っても、防げるものではないだろうな」
神蘭に答えたのを聞いて、彼女達が視線を交わしあったのがわかった。