光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
数分後、風夜の後を着いていった花音達は、大きな屋敷の前にいた。
中に入れば、反勢力のリーダー格のものと思える強い魔力を感じる。
それに僅かに緊張しながら進んでいくと大きな扉があり、それを風夜が開くと、中にいた者達の視線が集まった。
神界へ行く時に離れた〈風夜〉、沙羅、朔耶と、魔族の里で出会った梨亜と夜月、その他に見たことのない男が一人いる。
その男が、この街のリーダーのようだった。
「そいつらがお前達が言っていた奴等か?」
言って、男は座っていた椅子から立ち上がる。
「あなたは?」
「俺は此処で反勢力を率いている紫狼だ」
「・・・あなたが私達を此処に置くことを許可したって聞いたけど?」
「ああ。だが、幾つか条件がある」
聖羅を見返し、紫狼が言う。
「一つ目は、この街で無闇に力を使わないこと。街の者を刺激しないためにもな。二つ目は、この街が攻撃を受けた場合、我々と共に対処すること。それと、三つ目に神族とそっちの二人には監視をつけさせてもらいたい。この三つが条件だ」
花音と光輝を指して、紫狼はそう言った。
数分後、風夜の後を着いていった花音達は、大きな屋敷の前にいた。
中に入れば、反勢力のリーダー格のものと思える強い魔力を感じる。
それに僅かに緊張しながら進んでいくと大きな扉があり、それを風夜が開くと、中にいた者達の視線が集まった。
神界へ行く時に離れた〈風夜〉、沙羅、朔耶と、魔族の里で出会った梨亜と夜月、その他に見たことのない男が一人いる。
その男が、この街のリーダーのようだった。
「そいつらがお前達が言っていた奴等か?」
言って、男は座っていた椅子から立ち上がる。
「あなたは?」
「俺は此処で反勢力を率いている紫狼だ」
「・・・あなたが私達を此処に置くことを許可したって聞いたけど?」
「ああ。だが、幾つか条件がある」
聖羅を見返し、紫狼が言う。
「一つ目は、この街で無闇に力を使わないこと。街の者を刺激しないためにもな。二つ目は、この街が攻撃を受けた場合、我々と共に対処すること。それと、三つ目に神族とそっちの二人には監視をつけさせてもらいたい。この三つが条件だ」
花音と光輝を指して、紫狼はそう言った。