光の少女Ⅳ【神魔界編】
3
花音達が紫狼と話している頃、街から離れた城の中で水晶を使って、その様子を見ている黒姫の姿があった。
「ふふふっ」
「どうかされましたか?」
「いえ、ただ思い通りになったみたいでね」
答えて、窮姫にも水晶を見せる。
「この間の一撃で、ですね」
「ええ、そして上手い具合に、この街を滞在場所として選んだ」
そう言うと、黒姫は「ふふふっ」と楽しそうに笑った。
「・・・牙王」
「・・・ここに」
黒姫の声に、呼ばれた牙王が膝をつく。
「貴方に任務を与えるわ。軍を率いて、この街へ行きなさい。私に逆らう者は、すべて始末するのよ。・・・闘神達が魔界に来たばかりで、本調子でない今ならそう難しいことではないはずよ」
「はい」
「なら、行きなさい。・・・いい報告を待っているわ」
「お任せを」
黒姫に頭を下げると、牙王は姿を消した。
花音達が紫狼と話している頃、街から離れた城の中で水晶を使って、その様子を見ている黒姫の姿があった。
「ふふふっ」
「どうかされましたか?」
「いえ、ただ思い通りになったみたいでね」
答えて、窮姫にも水晶を見せる。
「この間の一撃で、ですね」
「ええ、そして上手い具合に、この街を滞在場所として選んだ」
そう言うと、黒姫は「ふふふっ」と楽しそうに笑った。
「・・・牙王」
「・・・ここに」
黒姫の声に、呼ばれた牙王が膝をつく。
「貴方に任務を与えるわ。軍を率いて、この街へ行きなさい。私に逆らう者は、すべて始末するのよ。・・・闘神達が魔界に来たばかりで、本調子でない今ならそう難しいことではないはずよ」
「はい」
「なら、行きなさい。・・・いい報告を待っているわ」
「お任せを」
黒姫に頭を下げると、牙王は姿を消した。