光の少女Ⅳ【神魔界編】
「ただいまー、様子見てきたよ」
数十分後、そう言いながら瑠璃が戻ってくる。
「・・・どうだった?」
「うん。問題なさそうだったよ」
「・・・・・・」
瑠璃が言ったことに、花音は考え込む。
「・・・花音、どうしたの?」
「ちょっと気になって・・・、これで本当に、襲撃は終わりなのかなって」
「・・・確かに、少し呆気ない気もするわね」
聖羅がそう言った時、花音達に向けるかのように強大な魔力と殺気を感じた。
『『『『『!?』』』』』
それを感じ取ったのか、神蘭達がそれぞれ座っていた場所から立ち上がったり、背凭れにしていた壁から離れた。
「この気配は・・・!」
「どうやら、花音の予感は当たったみたいね」
神麗が厳しい表情をして言う。それと同時に、花音達のいる紫狼の屋敷が攻撃を受けたのか、大きく揺れた。
「・・・出ましょう!ここにいたら、一方的に攻撃されるだけよ」
聖羅が言って、ドアを開ける。
花音達が外を出たと同時に、花音達目掛けて幾つもの魔力が飛んできた。