光の少女Ⅳ【神魔界編】

「!!聖羅様!」


それに反応した神蘭が聖羅を抱えるようにして、横に跳ぶ。

ほぼ同時に花音は封魔に抱えられ、光輝も白夜に抱えられたのが見えた。

そこから連続で襲い掛かってくる魔弾を避けるのに、抱えられた状態だった花音は目まぐるしい視界に目を閉じる。

そのうちに攻撃がやんだのか、花音は降ろされた。


「・・・大丈夫か?」

「・・・はい。ありがとう」


封魔に聞かれてそう返した時、再び強い殺気を感じ、上空を見上げる。

そこには宙に浮き、此方を見下ろしている牙王の姿があった。
< 66 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop