光の少女Ⅳ【神魔界編】
「!!聖羅様!」
それに反応した神蘭が聖羅を抱えるようにして、横に跳ぶ。
ほぼ同時に花音は封魔に抱えられ、光輝も白夜に抱えられたのが見えた。
そこから連続で襲い掛かってくる魔弾を避けるのに、抱えられた状態だった花音は目まぐるしい視界に目を閉じる。
そのうちに攻撃がやんだのか、花音は降ろされた。
「・・・大丈夫か?」
「・・・はい。ありがとう」
封魔に聞かれてそう返した時、再び強い殺気を感じ、上空を見上げる。
そこには宙に浮き、此方を見下ろしている牙王の姿があった。