光の少女Ⅳ【神魔界編】
3
「くくっ」
少しの間、花音達を見下ろしていた牙王が急に笑い出す。
「・・・何がおかしい?」
「まさかこうもうまく分かれてくれるとはな」
そう言って、牙王は花音達を順に見る。
「今ここにいる奴等は、全員魔界の空気に慣れるまで本来の力は出せない奴ばかり。逆に俺はこの魔界では今まで以上の力を出せる。その俺からしたら、今のお前達を捩じ伏せることなど簡単なこと。だが、念には念をいれておくか」
そこまで言って、牙王は花音、光輝へ手を向ける。
その瞬間、二人の身体に魔力の鎖が巻き付き、手すら動かせなくなる。
かと思うと、また別の鎖が花音からは弓を、光輝からは宝珠を奪っていった。
「あっ!?」
「ちっ!」
声を上げた花音と舌打ちした光輝に、牙王はニヤリと笑う。
「・・・さてと、これで準備は出来た。後は・・・」
牙王が花音達の方へ手を向け、そこに魔力が集まっていく。
「おっと避わしていいのか?」
避けようとした神蘭達に牙王が言い、鎖で身動き出来ない花音と光輝を指す。
「お前達が避ければ、その二人に間違いなく当たるぞ。それでもいいのか?」
楽しげに言う牙王の魔力はその間にも高まっていく。
そして、その力は花音達の方へ真っ直ぐに放たれた。
「くくっ」
少しの間、花音達を見下ろしていた牙王が急に笑い出す。
「・・・何がおかしい?」
「まさかこうもうまく分かれてくれるとはな」
そう言って、牙王は花音達を順に見る。
「今ここにいる奴等は、全員魔界の空気に慣れるまで本来の力は出せない奴ばかり。逆に俺はこの魔界では今まで以上の力を出せる。その俺からしたら、今のお前達を捩じ伏せることなど簡単なこと。だが、念には念をいれておくか」
そこまで言って、牙王は花音、光輝へ手を向ける。
その瞬間、二人の身体に魔力の鎖が巻き付き、手すら動かせなくなる。
かと思うと、また別の鎖が花音からは弓を、光輝からは宝珠を奪っていった。
「あっ!?」
「ちっ!」
声を上げた花音と舌打ちした光輝に、牙王はニヤリと笑う。
「・・・さてと、これで準備は出来た。後は・・・」
牙王が花音達の方へ手を向け、そこに魔力が集まっていく。
「おっと避わしていいのか?」
避けようとした神蘭達に牙王が言い、鎖で身動き出来ない花音と光輝を指す。
「お前達が避ければ、その二人に間違いなく当たるぞ。それでもいいのか?」
楽しげに言う牙王の魔力はその間にも高まっていく。
そして、その力は花音達の方へ真っ直ぐに放たれた。