光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
夜天の様子がおかしいと思い始めてから二日。
様子がおかしいと思うようになったのは、彼だけではなくなっていた。
街にいる魔族達の様子も花音達が来た時に比べて、様子がおかしい。
それだけでなく、沙羅や風牙、梨亜、夜月も時々何かを振り切るように頭を振っている。
そして、そんな彼等を難しい表情で見ている風夜にも気付いた。
「風夜、どうしたの?それとも、風夜もどこか・・・」
「いや、俺は大丈夫だ」
そう返しつつも、風夜が表情を変えることはなかった。
「黄兄、早く、早く!」
「ああ、わかってるから、そんなに引っ張るな」
その時、賑やかな声が聞こえてきて、紅牙が黄牙を何処かに引っ張っていこうとしているのが目に入った。
「花音お姉ちゃん、僕達ちょっと街の中、探検してくるね」
「蒼牙、お前も押すんじゃない!」
騒ぎながら出ていく三人を花音は苦笑しながら見送る。
「・・・黄牙くんは、大丈夫みたいだね」
「・・・ああ。あいつは大丈夫だろ。半分入ってる神族の血があいつを守る。・・・問題は、俺と黄牙、紫狼以外の奴等だ」
その言葉から風夜は、今何が起きているのかわかっているようだった。
夜天の様子がおかしいと思い始めてから二日。
様子がおかしいと思うようになったのは、彼だけではなくなっていた。
街にいる魔族達の様子も花音達が来た時に比べて、様子がおかしい。
それだけでなく、沙羅や風牙、梨亜、夜月も時々何かを振り切るように頭を振っている。
そして、そんな彼等を難しい表情で見ている風夜にも気付いた。
「風夜、どうしたの?それとも、風夜もどこか・・・」
「いや、俺は大丈夫だ」
そう返しつつも、風夜が表情を変えることはなかった。
「黄兄、早く、早く!」
「ああ、わかってるから、そんなに引っ張るな」
その時、賑やかな声が聞こえてきて、紅牙が黄牙を何処かに引っ張っていこうとしているのが目に入った。
「花音お姉ちゃん、僕達ちょっと街の中、探検してくるね」
「蒼牙、お前も押すんじゃない!」
騒ぎながら出ていく三人を花音は苦笑しながら見送る。
「・・・黄牙くんは、大丈夫みたいだね」
「・・・ああ。あいつは大丈夫だろ。半分入ってる神族の血があいつを守る。・・・問題は、俺と黄牙、紫狼以外の奴等だ」
その言葉から風夜は、今何が起きているのかわかっているようだった。