光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
「今度は何だ!?」
花音の部屋を飛び出した凍矢を追い掛け、花音も廊下へと出る。
すると、一つの部屋の扉が外れて、廊下に倒れているのが見えた。
(あの部屋って、聖羅さんの・・・)
思いつつ、その部屋へ行き中を覗きこむと、そこには聖羅だけでなく神蘭と鈴麗の姿もあった。
気配を感じたからか、三人が殺気を飛ばしてきて、肩をびくつかせる。
「・・・何だ。お前達か」
「ごめんなさいね。殺気飛ばしたりして」
「それより、何してんだ?壁に大穴開けて・・・」
花音達と気づき、殺気をおさめた神蘭達に、凍矢が聞く。
彼が見ている先には壁があるはずだったが、その壁には大きな穴が開いていた。
「「「聖羅様!」」」
その時、足音がして、封魔、龍牙、白夜が飛び込んでくる。
その後からも、異変に気付いたらしい仲間達が顔を出したが、その中に花音を襲ってきた沙羅の姿はない。
いないのは彼女だけでなく、風牙、夜天、梨亜、夜月の姿も見えない。そして光輝の姿も。
それに嫌な予感がした時、聖羅が風夜と紫狼を睨み付けた。
「・・・一体、どういうつもり?」
「何のことだ?」
「惚けないで!味方だと思わせておいて、奇襲だなんて」
「おいおい、俺達は何もしてないし、させてないぞ」
紫狼がそう言い、肩を竦める。
「だったら、何故、風牙、梨亜、夜月が襲ってきたの?!上位魔族である貴方達が命じたんじゃないの!?」
「だから違う。何をしたいのかは、術を掛けてる奴に聞けよ」
その紫狼の言葉に、聖羅の目がきつくなったのがわかった。
「今度は何だ!?」
花音の部屋を飛び出した凍矢を追い掛け、花音も廊下へと出る。
すると、一つの部屋の扉が外れて、廊下に倒れているのが見えた。
(あの部屋って、聖羅さんの・・・)
思いつつ、その部屋へ行き中を覗きこむと、そこには聖羅だけでなく神蘭と鈴麗の姿もあった。
気配を感じたからか、三人が殺気を飛ばしてきて、肩をびくつかせる。
「・・・何だ。お前達か」
「ごめんなさいね。殺気飛ばしたりして」
「それより、何してんだ?壁に大穴開けて・・・」
花音達と気づき、殺気をおさめた神蘭達に、凍矢が聞く。
彼が見ている先には壁があるはずだったが、その壁には大きな穴が開いていた。
「「「聖羅様!」」」
その時、足音がして、封魔、龍牙、白夜が飛び込んでくる。
その後からも、異変に気付いたらしい仲間達が顔を出したが、その中に花音を襲ってきた沙羅の姿はない。
いないのは彼女だけでなく、風牙、夜天、梨亜、夜月の姿も見えない。そして光輝の姿も。
それに嫌な予感がした時、聖羅が風夜と紫狼を睨み付けた。
「・・・一体、どういうつもり?」
「何のことだ?」
「惚けないで!味方だと思わせておいて、奇襲だなんて」
「おいおい、俺達は何もしてないし、させてないぞ」
紫狼がそう言い、肩を竦める。
「だったら、何故、風牙、梨亜、夜月が襲ってきたの?!上位魔族である貴方達が命じたんじゃないの!?」
「だから違う。何をしたいのかは、術を掛けてる奴に聞けよ」
その紫狼の言葉に、聖羅の目がきつくなったのがわかった。