光の少女Ⅳ【神魔界編】
2
「だから、無駄だって言ってるでしょ。呼び掛けても、ね。諦めてちゃんと相手しなさい」
攻撃しようとしない花音と光輝に、黒蘭が言う。
(そう言ったって、そんなこと出来るわけない!)
思いつつ、飛んできた闇の球を避ける。
(どうすればいいんだろう?どうすれば、夜天君を傷付けないで、元に戻せるの?)
「姉上!」
「っ!」
考え事をしていた花音は、夜天の接近に気づくのが遅れ、迫ってきていた剣に目を見開く。
だがそれは間一髪で割って入った光輝が弾いてくれた。
「ふふ、やっと、やる気になった?」
「違っ、俺は・・・」
体勢を立て直した夜天が、光輝に斬りかかる。
それを弾き返すも、連続で切りつけられ、光輝は防戦一方になった。
「やめろ!俺は、お前と戦いたくないっ!」
ギイィンッ
光輝が叫んだと同時に、甲高い音と共に剣が弾かれた。
「っ!」
無表情のまま光輝に向かって剣を振り上げる夜天に、いつかの幼い少年魔族の姿が重なる。
「・・・駄目!」
その時のことを思い出してしまい、咄嗟に光弾を放ってしまったことに気付いたのは、吹っ飛んだ夜天を見た時だった。
「だから、無駄だって言ってるでしょ。呼び掛けても、ね。諦めてちゃんと相手しなさい」
攻撃しようとしない花音と光輝に、黒蘭が言う。
(そう言ったって、そんなこと出来るわけない!)
思いつつ、飛んできた闇の球を避ける。
(どうすればいいんだろう?どうすれば、夜天君を傷付けないで、元に戻せるの?)
「姉上!」
「っ!」
考え事をしていた花音は、夜天の接近に気づくのが遅れ、迫ってきていた剣に目を見開く。
だがそれは間一髪で割って入った光輝が弾いてくれた。
「ふふ、やっと、やる気になった?」
「違っ、俺は・・・」
体勢を立て直した夜天が、光輝に斬りかかる。
それを弾き返すも、連続で切りつけられ、光輝は防戦一方になった。
「やめろ!俺は、お前と戦いたくないっ!」
ギイィンッ
光輝が叫んだと同時に、甲高い音と共に剣が弾かれた。
「っ!」
無表情のまま光輝に向かって剣を振り上げる夜天に、いつかの幼い少年魔族の姿が重なる。
「・・・駄目!」
その時のことを思い出してしまい、咄嗟に光弾を放ってしまったことに気付いたのは、吹っ飛んだ夜天を見た時だった。