光の少女Ⅳ【神魔界編】
「お前等の所に行ったのは、風夜と神蘭、神麗、朔耶だったけど、あいつらが行った時には終わってたらしいぞ」

「終わってた?」

「ああ、ちょうど黒蘭が消えるところで、風夜達を見たかと思ったら二人揃って倒れたって」

「・・・覚えてないや」


雷牙と火焔に聞いて思い返してみたが、風夜達が来た記憶はない。


「つまり、その時にはもう記憶がなかった訳ね」

「・・・そうだ!宝珠は?」


そこで光輝が思い出したように声を上げ、花音も思い出す。


「ああ、それなら神麗が持ってるよ」

「神麗さんが?」


大樹に言われて、花音は不思議そうに首を傾げる。


「どうして、神麗さんが?」

「それは行ってみれば、わかるよ」

「夜天もまだ気が付かないだろうし、今行ってきたらどうだ?」

「そうね。話もあるみたいだし、行ってきたら?」


大樹、雷牙、水蓮に口々に言われ、光輝と顔を見合わせる。


「驚くなよ?」


行こうとしたところで、火焔にそう言われたが、何のことかさっぱりわからなかった。
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