光の少女Ⅳ【神魔界編】

「でも、今回のことで力を封じていた宝珠は壊れ、中にあった力は貴女達のものになった。つまり」

「つまり?」

「今の貴女達三人は、少し前の風夜と同じ状態ってこと。彼と違って、別人格がいる訳でないけど、その力をそのままにしておけば、きっと貴女達は光の一族や闇の一族ではなく、神族、魔族に戻ってしまうでしょうね」

「じゃあ、どうすれば?」

「・・・方法がないわけじゃないわ。ただ、神界へ戻る必要があるけど」


言われて、花音は光輝と顔を見合わせる。


「でも、直ぐに変化が起きるわけじゃないわ。風夜みたいな急激な変化はないだろうから、ゆっくり考えて」


そう言われ、今の話は夜天にもした方がいいだろうと彼の所へ戻ることにした。
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