ずっとずっと、片想い
「……よいしょっと」
椅子の上に立って、高い位置にプリントを貼る黒木先輩。
俺が貼ります、と言ったら
『大丈夫、私のほうが身長高いから』
とバッサリ断られた。
男として、一生の不覚……。
〇
「ここでラストね」
時計が17時45分を示すころ、やっと最後のクラスまで辿り着くことができた。
それにしても……
「よいしょ」
す、スカートって意外に短いもんだな。
捲れたりしないものなんだろうか……。
これは!男の性ってやつで!別にやましい気持ちがあるとかそういうわけじゃなくて!
……自然と目線がスカートと太ももの間に行ってしまう。
変態だって?男は皆そんなもんだよ(開き直り)
と、自問自答している間にポスターを全て貼り終えたようだ。
「よし、終わり」
そう言った先輩が椅子から降りようとしたその時
「えっ」
「危なっ……!」
ドスッ