ずっとずっと、片想い


「……よいしょっと」


椅子の上に立って、高い位置にプリントを貼る黒木先輩。


俺が貼ります、と言ったら


『大丈夫、私のほうが身長高いから』


とバッサリ断られた。


男として、一生の不覚……。



   〇


「ここでラストね」


時計が17時45分を示すころ、やっと最後のクラスまで辿り着くことができた。

それにしても……


「よいしょ」


す、スカートって意外に短いもんだな。

捲れたりしないものなんだろうか……。


これは!男の性ってやつで!別にやましい気持ちがあるとかそういうわけじゃなくて!


……自然と目線がスカートと太ももの間に行ってしまう。


変態だって?男は皆そんなもんだよ(開き直り)


と、自問自答している間にポスターを全て貼り終えたようだ。


「よし、終わり」


そう言った先輩が椅子から降りようとしたその時


「えっ」


「危なっ……!」



ドスッ
< 17 / 29 >

この作品をシェア

pagetop