【完】僕と君のアイ言葉
昨日は宙が側にいてくれたおかげで、心が少し楽になった。
あの後寝る前に携帯を見たら1件の着信が来ていた。
けれどその着信は公衆電話からで、誰からの電話なのか分からないまま。
ただの間違い電話ならいいんだけど。
「あ、彩!!!!」
えっ?
突然後ろから大きな声で名前を呼ばれ、反射的に振り返るとそこには宙がいた。
「宙おはよう!てか、声大きいよ?」
私はいつもどおり冗談混じりに言葉を返す。
「あはは、つい!おはよう」
宙は周りの視線が私達に集中していることに気がつくと、顔を赤く染め俯いてしまった。
私達は上靴に履き替えると並んで教室へと向かった。
「授業中寝るなよ?んじゃ」
「宙こそ寝ちゃだめだよ!じゃあね」